カード会社の督促コールセンターのセンター長のセヨン(キム・ホジョン)は、19歳の実習生ジュン(ユン・チャニョン)が仕事のストレスにさいなまれ、遺書を残して行方不明になり、責任を痛感していた。
別の会社で実習生として働いているセヨンの娘ミレ(チョン・ハダム)は、最終面接で不採用になってしまう。
そんなある日、セヨンはジュンから奇妙なメッセージを受けとる。

あいち国際女性映画祭のオープニング作品。大ホール会場には約35人ほど。寂しい人数だが台風の影響で大雨の中だから少なくても仕方ない。
作品は重くて痛いが好みの作品だった。
ミッキーの友人で、あるローン会社の督促専門の方がいて、月のうちに8日ぐらい電話をかける仕事の人がいて、給料日の3日前から給料をいただいた後の3日間に携帯電話にかけまくるらしい。ベテランで時給は高く月8日ぐらいで1ヶ月のパート代がでるようなことを聞いたが、自分が嫌になるほど落ち込むと言っていたのを思い出した。
この19歳(韓国は数え年で年齢をいうので高校出たての18歳)のジュン青年は、きついことが言えずノイローゼになるくらいだ。
仕事中にトイレにいくのも、パソコンから「トイレにいきたい」と若い上司にメールで伝えると「朝から何回目だ、昼休憩から5分ひく」と返信される。そしてジュンのトイレシーンで驚愕……オムツをあてていたのだ。そして3分間携帯タイマーでトイレ内で寝て……、こんな話、本当だろうかと疑いたくなるシーンだった。
まだまだこのジュン以外に、主役であるセンター長のセヨンさんやセヨンさんの娘さんにいっぱい辛いことが起こる。
若者の光という題名だけど、どこにも若者に光などあたっていない。
この作品は去年の釜山映画祭が初上映で若者からの評判が良かったとオンライントークで監督さんが語っていた。
★後味は良くないがたくさんの方に観ていただきたいと思った。
★韓国では今年の11月に公開される。